ひとり介護 5年間の記録

2019年に母が他界。以後2020年からは5年間の介護の日々を振り返ります。介護と向き合う方に少しでもヒントとなり、エールになりますように。

介護の現実について

現在の母の介護度は「要介護5」。

介護認定では最も重い介護度だ。
介護度が重いと当然掛かる費用も大きく、働きながら1人介護の我家に置いてはデイサービスやヘルパーなどの介護サービスを利用しない訳には行かず、家計負担も厳しい現実があります。

「要介護5」認定となった認識調査時は母の幻視、幻聴状態が酷く「部屋が水浸しでドンドン水が溢れて来てるから早く何とかして!」と騒いだり、誰も居ない窓に向かって「ここはアナタの家ではないし、金目のものは何も有りませんからどうぞお帰り下さい。」と言っていたり、「虫だらけで食べられない」と用意した食事を一切食べようとしないなど最も重い介護度が出されても仕方ない状況でしたが、コウノメソッドによる抑肝散投与で改善したし、「要介護5」認定など寝たきりに近い状態で受けるものという認識でいたので介護度軽減の認定調査を依頼しました。

まだ認定調査はこれからですが、ケアマネージャーからは軽減できるかは五分五分と言われてしまいました。
理由は、介護度は要介護者の状態よりも介護者側の負担状態に対して判断されるものだからという事です。
「起き上がり、車椅子移乗、移動、着替え、洗面、食事、服薬、排泄、入浴、洗濯、通院、外出、片付け、清掃、散髪、買物ほか生活の全てを娘さんが全介助している現状では、幻覚や幻聴が治まっているからと再調査しても介護度は軽減出来ないかも知れません。」と言われてしまいました。

有難い介護サービスですが、当然費用負担も厳しい。
しかしながら介護サービス無しでは働きながらの1人介護は成立しません。
生活の為には働かない訳には行きませんから、1人介護生活の厳しい現実がここに有ります。